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学会報告

骨折セミナーを開催しました

2024-05-28

 5月28日、模擬骨を使用した骨折セミナーを開催しました。このセミナーは、整形外科医として必要不可欠な手術技術の向上と整形外科手術を若手に知ってもらうことを目的とした初めての企画でした。合計53名の参加者が集まり、これまでのセミナーとしては過去最大の規模となりました。

 
 やはり実際に手を使うセミナーは面白く、学びも大きいということで好評でした。今後もさまざまなセミナーを計画しています。また、セミナー終了後に行われた懇親会では、参加者同士が更に親しくなることができました。医局の雰囲気を知ってもらい、入局される先生もおられ、有意義な会となりました。

 
 参加してくださった皆様、指導をしてくださった先生方、心から感謝申し上げます。

 

歓迎会を開催いたしました

2024-04-09

 2024年4月某日、桃谷楼で歓迎会を開催いたしました。大槻周平教授の体制になり初めての入局者となるレジデント7名と大学院生として帰学する5名を迎え入れました。研修医勧誘事業の一貫として八面六臂の活躍を見せる宇佐美嘉正助教を筆頭とする勧誘委員の各位と全ての教室員、秘書さんに感謝申し上げます。

岡本純典

 本年度は医局員皆様のご協力のもと、新たに9名の新入局員を迎えることができました。シーリングの都合などから各々のプログラムは異なりますが、全員をどこへ出しても恥ずかしくない一人前の整形外科医に育てあげることが医局の使命の一つと考えます。今年の入局者も粒揃いでそれぞれの良さを発揮してくれることを楽しみにしています。また、この激変の時期に帰学を決意された大学院生は、結果的にはまたとないチャンスに満ち溢れた4年間となるでしょう。皆様と一緒に働けること、嬉しく思います。

宇佐美嘉正

 

 

整形外科で手術を受けられる患者さんへ

2024-04-01

日本整形外科学会症例レジストリー(JOANR)構築に関する研究について

研究機関   大阪医科薬科大学 整形外科学教室
研究責任者  大槻周平(教授)
研究分担者  嶋 洋明

 このたび大阪医科薬科大学 整形外科学教室では、運動器の病気で入院・通院されていた患者さんの診療情報を用いた研究を実施しております。この研究を実施することによる患者さんへの新たな負担は一切ありません。また、患者さんのプライバシーの保護については法令等を遵守して研究を行います。
 あなたの試料・情報について、本研究への利用を望まれない場合には、担当医師にご連絡ください。

1.研究の目的 及び 意義
 この研究の目的は、運動器疾患の手術に関する大規模データベースを作り上げることです。整形外科が扱う運動器疾患は、小児から高齢者まで幅広い方々を悩ませ、多くの方の健康寿命を損なう大きな原因となっています。その治療である手術の件数も年々増加していますが、その全国規模の全容を捉えられるデータベースが
まだありません。全国の整形外科で情報を共有できるシステムを作り上げることは、有効な治療法や手術の安全性を科学的に確立するために大変有用です。日本整形外科学会が作りあげるこの大規模データベースに参加・協力し、より良い治療を探って参ります。

2.研究の方法
1)研究対象者
  2020年4月~2025年3月の間に大阪医科薬科大学病院 整形外科において、運動器の手術を受けられた方を対象とします。人工関節手術、関節鏡視下手術、脊椎手術、骨折治療の手術などが対象となります。

2)研究実施期間
 本研究の実施許可日 ~ 5年間

3)研究方法
 インターネット上のデータベースへ登録します。

4)使用する試料・情報
 ◇ 研究に使用する試料 
  無し
 
 ◇ 研究に使用する情報  
  匿名化したID、年齢、性別、ハッシュ値(氏名、性別、生年月日などから算出される文字列)、疾患情報、手術情報、手術・麻酔時間、手術日、術者情報、看護師数、技師数、治療成績、使用した器材・インプラント など。情報を提供して下さった患者さん個人が特定できないよう、これらの情報は完全に匿名化されてデータセンターへ提出されます。
  調査項目の詳細は、JOANRのホームページ(https://www.joanr.org/about/patient)の「情報公開項目」をご覧ください。
 
5)試料・情報の保存
 登録されたデータはデータセンター(日本整形外科学会)の責任下に保存されます。保存期間は本研究終了(あるいは中止)後5年間とします。

6)研究計画書の開示
 研究に関する情報(研究計画書等)を日本整形外科学会ホームページ(https://www.joa.or.jp)およびJOANRホームページ(https://www.joanr.org)に公開します。

7)研究成果の取扱い
 ご参加頂いた患者さんの個人情報がわからないようにした上で、診療報酬改訂に向けた実態調査などの政策対応、専門医制度のための症例データベース、医療機器の安全性向上に資するデータベース構築、また学術論文などの公表に日本整形外科学会員又は関連学会員が用います。

8)問い合わせ・連絡先
 この研究についてご質問等ございましたら、下記の連絡先までお問い合わせ下さい。また、あなたの試料・情報が研究に使用されることについてご了承いただけない場合には研究対象とはしませんので、下記にお申し出ください。資料・情報の使用を断られても患者さんに不利益が生じることはありません。なお、研究参加拒否の申出が、既に解析を開始又は結果公表等の後となり、当該措置を講じることが困難な場合もございます。その際には、十分にご説明させていただきます。

 大阪医科薬科大学 整形外科学教室
 研究担当医師   嶋 洋明
 連絡先(電話番号) 072-683-1221(平日:14時~16時)
    (内  線) 2364


9)外部への試料・情報の提供
(1) 保存された情報等は他の医学研究への利用を目的に提供されることがあります。その際にはデータの提供の可否について日本整形外科学会は倫理委員会の意見を聞き、そこで適切と判断された場合に限ります。
(2) 情報を他の営利団体、民間の機関(規制機関など)に提供する場合があります。登録した医療材料に有害事象や不具合が起き、医学的・人道的な観点からその情報を製造販売企業や審査機関に提供すべきと判断される場合です。
いずれも提供されるデータは、データセンターに登録・保管されている情報で、研究に参加して下さった患者さんの個人を特定できる情報は含まれていません。

10)研究組織
 大阪医科薬科大学 整形外科学教室
 (大阪医科薬科大学病院 整形外科)
 〒569−8686 大阪府高槻市大学町2−7

 公益社団法人 日本整形外科学会 
 理事 川口 善治 (症例レジストリー委員会担当)
 〒113-8418 東京都文京区本郷2-40-8
 Tel. 03-3816-3671 Fax. 03-3818-2337

根尾昌志教授の退職記念祝賀会を開催いたしました

2024-03-28

 2024年3月某日、大阪市内のホテルで根尾昌志教授の退職記念祝賀会を開催いたしました。学内外から多数の方々のご臨席を賜り、盛会裏に終えることができました。ありがとうございました。また、ご協力くださった大阪医科薬科大学整形外科学教室と同門会の皆様に心より御礼申し上げます。

岡本純典

第461回整形外科集談会京阪神地方会を開催して

2024-02-20

 2024年2月17日、第461回整形外科集談会京阪神地方会の当番大学としてTKPガーデンシティ大阪梅田で開催いたしました。京阪神地区の大学病院を中心に67名の先生方に御参加いただき、大過なく盛会裏に終えました。https://nacos.com/cjot/syudan-461.html
例年通り協賛企業のないcustom-madeな研究会ですので、準備や運営には教室員の力が不可欠になり、3名の秘書さんを加えた総勢20余名の協力を得て臨みました。週末返上でご尽力くださった皆様、誠に有難うございました。

 根尾昌志教授の開会の挨拶に始まり、座長の馬場一郎先生と横田淳司先生の労が少なくなるようにと、殆どの演題に対して岩田長瑠先生を筆頭にレジデント自らが物怖じすることなく質疑に臨み、会場を盛り上げてくれました(写真1)。当教室からは夫泰仁先生が、「頚椎椎弓形成術術後急激に後弯変形となり創哆開と屈曲性脊髄症を生じ二度の再手術を要した一例」(写真2)を発表しました。2週間前から異例の2度に渡る医局内での入念なリハーサルの効果もあって質疑応答も見事に熟し、指導医の宇佐美嘉正先生や共同演者を含め、我々関係者も安堵いたしました。閉会後は福島駅界隈に場所を移し(写真3)、羽山祥生副医局長が準備下さった慰労会で盛り上がり、互いの士気を高め合い有意義に過ごすことができました。いつまでも受け身でなく、これからの教室の未来を語り合う若手の姿がとても印象的でした。

 大学に長く勤務していますと他分野の知識に疎くなってしまいがちになります。専門性の垣根を超えた整形外科医の礎となる歴史ある集談会の演題を網羅的に聴講することで、個々の症例に潜む病態や病像を整理して考察を深める医師としての基本的姿勢の重要性を改めて認識いたしました。

 根尾先生のご退職まで残り1か月余りとなり、寂しい思いも募りますが、このような貴重な機会を与えて下さったことに心より感謝申し上げます。そして円滑な運営にお力添え下さった全ての皆様に深謝申し上げ、先輩と後輩、親切な秘書さんに恵まれたことを誇りに思います。今後とも宜しくお願いします。

岡本純典

 

写真1 他大学からの演題に質疑するレジデントの吉良医師(上)と堀井医師(中)、大学院生1年の岩田医師(下)

写真2 他大学からの質疑に応える夫医師

写真3 集談会のあとの慰労会(福島区某所)

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