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学会報告

第2回日本膝関節学会の参加報告

2024-12-17

 2024年12月6日(金)から7日(土)にかけて、沖縄コンベンションセンターで開催された第2回日本膝関節学会に参加いたしました。本学会は、前身である日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会(JOSKAS)から再編され、昨年のテーマ「Reborn」に続き、今年は「Leap forward」を掲げ、膝関節分野における人工関節、温存手術、スポーツ、保存療法など幅広い領域について学ぶことができました。
会場は沖縄県宜野湾市の海岸沿いに位置し、師走の寒い本州とは対照的に温暖で過ごしやすい環境の中、発表の機会をいただき、大変貴重な経験となりました。

 当教室としては大槻教授が座長およびシンポジウムに参加され、その他本学や同門の先生方によるイブニングセミナーを含め、多くの発表が行われました。学会全体の熱気と活発な議論から、今後の研究や診療への大きな刺激を受けることができました。
今回得られた学びを活かし、日々の診療や研究に精進してまいります。

文責 岩田 長瑠

第39回日本整形外科学会基礎学術集会に参会して

2024-12-10

 2024年10月17日、18日に東京京王プラザにて第39回日本整形外科学会基礎学術集会が開催されました。大阪医科薬科大学からも多くの発表がありましたが、どの発表にもたくさんのご意見、ご質問をいただき、非常に有意義な学会発表となりました。

 本学会では日本全国の大学からたくさんの基礎研究が発表されており、どの大学の先生も臨床の忙しい合間に並々ならぬ熱意をもって、すばらしい研究をされていることに大きな感銘を受けました。また長い年月をかけて大きな成果をだした研究発表を目の当たりにし、一歩一歩研究を続けていく大切さを実感しました。来年度の青森での学会も参加できるように、基礎研究を続けていきたいと思います。

文責:藤野圭太郎

第51回日本マイクロサージャリー学会学術集会への参加報告

2024-12-06

 2024年11月28日(木)から29日(金)にかけて、奈良春日野国際フォーラム 甍~I・RA・KA~で開催された第51回日本マイクロサージャリー学会学術集会に参加いたしました。本学会は、市立奈良病院 四肢外傷センターの村田景一先生が会長を務められ「阿吽:あうん」をテーマに掲げ、マイクロサージャリー分野における最新の知見や技術が共有される場として大変有意義なものでした。
会場内には紅葉が見頃を迎えた美しい大庭園が広がり、学術的なセッションの合間に自然の美しさを堪能することができました。また、本格的な能舞台を備えた能楽ホールがメイン会場となり、伝統文化の趣を感じられる特別な雰囲気の中で学会が進行しました。

 本学からは横田淳司先生が「術中CTを併用し大腿内側からの血管柄付き骨軟骨移植を施行したPreiser病の1例」を一般演題にて発表されました。
学会全体を通じて、技術の伝承、教育、そして研究に対するマイクロサージャンの先生方の熱意を随所で感じ、特に次世代への技術継承の重要性や、研究の必要性を改めて再認識し、多くの刺激を受けました。今後もマイクロサージェリーのトレーニングを怠らず、日々の診療や研究への取り組みたいと思います。

文責:吉村 柚木子

 

第43回 北摂手外科談話会 開催報告

2024-12-05

 2024年11月30日(土)、TKPガーデンシティ東梅田にて「第43回北摂手外科談話会」が開催されました。本会は、大阪医科薬科大学整形外科学教室手外科グループに関わる医師やハンドセラピストが一堂に会し、症例の共有や討論を通じて知識を高める貴重な機会です。レジデントの先生や作業療法士の先生方は初めての発表で緊張されながらも、しっかりと発表され、各施設からの症例報告に対して活発な質疑応答も交わされました。若手からベテランまで幅広い層の意見交換が行われ、有意義な時間となりました。

 特別講演では、淀川キリスト教病院の高松聖仁先生をお迎えし、「骨粗鬆症による脆弱性骨折予防のための取り組み—骨密度検査と骨形成性治療薬の重要性について—」というテーマでご講演いただきました。高松先生は、200枚を超えるスライドを用い軽快な口調で、現状の問題点や検診の重要性、さらに骨形成性治療薬の実例を踏まえた治療法について解説されました。具体的かつ実践的な内容で大変勉強になりました。

 歴史ある本談話会を通じて得られた知識を、引き続き臨床に役立てていきたいと考えております。次回も多くの先生方のご参加を心よりお待ちしております。

文責:吉村 柚木子

第12回関西 Knee Osteotomy 研究会に参加しました

2024-11-28

 2024年11月23日、梅田スカイビル ステラホールにて「第12回関西 Knee Osteotomy 研究会」が開催されました。本研究会は、膝周囲骨切り術に関する最新の知見や技術を共有する貴重な機会となっています。

 午前中は、ハンズオンセミナーが行われ、手技動画の視聴や実技レクチャーの後に、模擬骨を用いてOWHTO(Open Wedge High Tibial Osteotomy)およびHybrid HTOの手技を学ぶ実践的なセッションが実施されました。実際の臨床を意識したセミナー内容で、非常に有意義な時間となりました。

 午後のプログラムでは、大槻教授が座長を務められたショートレクチャーに続き、ケースディスカッションが行われました。ディスカッションではライブアンケートが実施され、参加者全員が積極的に議論に加わる形式で、実践的かつ学びの多い内容でした。
また、教育研修講座では、信州大学リハビリテーション科教授の堀内博志先生による「長期成績から考えるこれからの膝周囲骨切り術」についての講演が行われ、今までの骨切りの歴史を踏まえた上で今後の展望や適応、術式選択の重要性などを学ぶことができました。画像だけでなく、患者様の背景や活動性などを十分に吟味した上で、患者様に満足いただける選択を心がけていきたいと思いました。

 本研究会を通じて得た知識や技術を、今後の臨床に役立てていきたいと考えています。

文責:廣田宙自、伊藤英智

第49回日本足の外科学会学術集会に参加して

2024-11-14

第49回日本足の外科学会学術集会に参加し、ポスターおよび一般演題で発表した経験は、非常に充実したものであり、多くの学びを得ることができました。

まず、ポスター発表では、外反母趾の治療において最近の話題になっているLapidus法の成績を発表しました。ポスター形式での発表は、参加者と直接的に対話をする貴重な機会であり、来場者からさまざまな意見やアドバイスをいただけました。これにより、研究内容をより深く掘り下げるための参考となり、今後の改善点や新たな研究方向について考えるきっかけとなりました。

次に、一般演題での発表では、優秀演題に選出され、より多くの聴衆の前で自分の研究内容を発表するという緊張感とともに、大きなやりがいを感じました。質疑応答では、専門的な質問を受け、自分の研究がどのように受け止められているかを直接知ることができました。このやりとりを通じて、自分の研究に対する理解が深まり、新たな課題にも気づくことができ、貴重な学びの機会となりました。

学会後の打ち上げでは、普段はなかなかお会いできない先生方とリラックスした雰囲気の中でさまざまな知識を交換し合い、意義深い時間を過ごしました。今回の学会参加を通じて、最新の研究成果や臨床での実践的な知識を学ぶことができ、多くの医療従事者との交流を持つことができました。この貴重な経験を活かし、今後も学術的な場での発表を通じて自己成長を続け、さらに研究活動を発展させていきたいと強く感じています。

文責:田中 憲

第1回Osaka Hyogo Knee meeting開催報告

2024-11-14

本年度より大阪医薬大は大槻周平先生が教授就任され、我々と以前から交流の深い中山寛先生が兵庫医大の准教授に就任されたことをきっかけに両大学において膝関節外科の基礎的、臨床的研究に関する討論を行い、会員相互の親睦を深めることを目的として第1回Osaka Hyogo Knee meetingを開催させていただきました。

第1部では基礎:石谷貴先生(大阪医薬大)、靭帯:池田邦明先生(北摂総合病院)、骨切り:小田周平先生(葛城病院)、人工関節:村上(城山病院)、一般演題:伊藤英智先生(北摂総合病院)、井上理学療法士(ほしやま整形外科医院)が発表いたしました。
第2部では西宮回生病院顧問(兵庫医科大学名誉教授)吉矢晋一先生に「膝関節外科のこれまでとこれから」の演題として吉矢先生の留学歴やこれまでの整形外科医としてのご経験をご講演頂きました。医師とコメディカルを含めて79名に参加していただき、活発な討論を行い、両大学にとって有意義な時間となりました。

Meeting後は交流会を開催し、近い学年の両校の医師や理学療法士などで楽しい時間を過ごしました。
今後は年に1回の開催を予定しており、次回は池田邦明先生と井石琢也先生が幹事の予定です。膝関節外科を志す若手医師にも刺激的な会になるよう今後も継続していきたいと思います。

文責:村上友彦(城山病院)

学会報告(APKASSに参加して)

2024-11-11

 平素より大変お世話になっております。大阪医科薬科大学大学院生の廣田宙自(ひろた ちゅうじ)です。
 この度、10月24日から27日に中国・海南省のボアオアジアフォーラム国際会議センターで開催されました『APKASS(Asia-Pacific Knee, Arthroscopy and Sports Medicine Society)』に参加しましたので、ご報告申し上げます。APKASSは、関節鏡手術、膝の手術、スポーツ医学を主題とする学会で、2年ごとにアジアで開催されています。私は今回、世界の関節鏡外科や膝外科の最新動向に触れるべく、大槻教授とともに参加いたしました。学会の規模の大きさに圧倒されるとともに、特にアジア各国の膝外科分野に関する知見を深めることができました。なかでも、中国における臨床での軟骨再生技術の迅速な実用化には大変驚かされました。
 今回は聴講のみでしたが、2026年の開催時には発表での参加を目指し、研究に一層励みたいと思います。今後も、国際学会での発表を目標に、研究と手術技術の向上に努めてまいります。引き続きご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

第48回日本足の外科学会学術集会 学会開催の御礼

2023-11-29

2023年11月6日

大阪医科薬科大学 整形外科学教室            
同門会会員 各位

第48回日本足の外科学会学術集会
会長 安田稔人
大阪医科薬科大学看護学部教授


第48回日本足の外科学会学術集会 学会開催の御礼

謹啓
 晩秋の候、先生におかれましては益々ご清祥のこととお慶び申しあげます。
 この度、第48回日本足の外科学会学術集会の開催にあたり、格別のご支援、ご尽力を賜りまして、誠にありがとうございました。本会は4年ぶりに制限のない完全現地開催となり、おかげをもちまして900名を超える方々にお越しいただき、盛況の内に終えることが出来ました。この度の学術集会の開催にあたり、ご協力を頂きました関連病院、同門の皆様に深く感謝申し上げます。本学会の準備並びに運営にあたりましては、行き届かぬ点も多々あったことと存じますが、ご寛容の上、今後とも変わらぬご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申しあげます。
 末筆ではございますが、先生の今後益々のご活躍とご健勝をお祈り申しあげます。

謹白

第50回 日本脊椎脊髄病学会学術集会開催のご報告

2021-09-27

 2021年4月22日(木)から24日(土)の3日間、国立京都国際会館において当教室 根尾昌志教授主催のもと、第50回日本脊椎脊髄病学会学術集会を開催致しました。コロナ禍の中で開催できるか、不安で不確実な状況下、教室員一丸となって準備を進めてまいりました。学会終了翌日から3回目の緊急事態宣言が発出されるというギリギリのタイミングではありましたが、なんとか現地とWEBとのハイブリッド開催に漕ぎつけました。直前にコロナ感染者の激増のため現地での開催は第1から第4会場までとし、第5から第13会場までの一般演題やポスターはWEB開催と変更いたしました。そんな状況であったにもかかわらず、現地参加は833名でトータルの参加登録者は2400名を超えることとなりました。これは何よりも同門の先生方はもちろん御共催、御協力いただきました製薬会社、器械メーカーなど様々な分野の多くの皆様方の賜物と思っております。この場を借りて心からお礼申し上げます。
 結果的にコロナ禍の状況を考えますと大成功と言ってもいいのではないかと考えております。通常の学会開催でしたら会長招宴、全員懇親会など楽しみも多いのが常ですが、残念ながらそれは叶わずでしたが、計画しておりました「今日の夕べ」、天候にも恵まれ「打ち上げ花火」などささやかながらも、それに代わる催し物を根尾会長発案のもと開催することもできました。飲食は禁止で現地参加をしていただいた先生方も近隣の飲食店は早く閉店しており、大変ご不便、ご迷惑をおかけ致しましたことをお詫び申し上げます。
 私も今まで入局以後、前回の小野村敏信名誉教授の本学会への医局員としてのスタッフ参加から始まり、故阿部宗昭名誉教授、木下光雄名誉教授の多くの大阪医科大学整形外科学教室主催のスタッフとして参加致して参りました。しかしながら今回のような事態での学会主催は誰も経験がなく、手探り状態で直前の1カ月くらいは毎週、何らかの変更を余儀なくされました。それでもなんとか大成功と言える開催ができましたのは、皆様方のご協力があってのことと再度お礼申し上げます。
 来年2022年10月には第139回中部日本災害外科整形外科学会学術集会を根尾昌志教授主催のもと開催予定としております。現地開催の予定ですが、コロナが終息していなければ、再びWEB開催やハイブリッド開催となるかもしれません。すでに教室員一同準備を進めております。再度ご協力をお願いするのは心苦しい限りですが、皆様方のご支援なくての開催は不可能と考えております。教室開講70周年の記念すべき年でもありますので、なにとぞご支援、ご協力よろしくお願い申し上げます。
 なお第50回日本脊椎脊髄病学会学術集会の開催の詳細につきましては同門会会報 51号に掲載されておりますのでご参照くだされば幸いです。

大阪医科薬科大学整形外科学教室   馬場 一郎

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