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リウマチ

こんな症状があれば「関節リウマチ」が疑われます。

1.手首や指の関節が腫れて痛い
2.朝に両手がこわばっている
3.肘や肩などたくさんの関節に痛みがある
4.膝が腫れて水が溜まっているようだ
5.足首や足の関節が腫れて痛い

関節リウマチの診断

まずどの関節にどの程度の腫れと痛みがあるのかを診察します。次に血液検査で、血沈、CRPなどの炎症マーカー、リウマチ因子などを測定します。通常の検査ではっきりしない場合には、さらに詳しい血液検査を行うことがあります。
単純エックス線検査では関節が傷んでないかを検査します。早い段階で関節の炎症を診断するには、超音波検査やMRI検査を行うこともあります。


関節リウマチの治療

かつて関節リウマチといえば診断や治療が困難で、「一度かかってし まったら治らない」というイメージの強い病気でした。確かに最近までは、リウマチの進行をしっかり抑える薬は少なく、治療を行っていても関節の変形が進んでくることもしばしばでした.しかしながら、できるだけ早く診断を行い、早期から効果の証明された抗リウマチ薬を中心に使うことで、痛みや腫れは しっかりとコントロールできるようになってきました。また生物学的製剤により、関節の破壊や変形が予防できる時代になってきており、現在では、関節の腫れや痛みがほとんどない「寛解」状態に至ることも珍しいことではありません。今や関節リウマチは治せる時代になりつつあります。

早期から強力な治療を行うことで関節破壊が抑制されれば、外科治療の対象となる患者さんは、幸いなことに徐々に減っていくことでしょう。今後は整形外科の出番は徐々に減ってくることも考えられますが、罹患歴が長くすでに関節に変形を来した患者さんや、薬剤が使えなかったり病勢が強かったりして、不幸にして関節に変形を来す患者さんはなくなることはないと考えられます。また手術にあたっては、免疫抑制剤が周術期の感染などを引き起こさないように、薬剤の中止や再開など充分な配慮も必要です。整形外科におけるリウマチ治療には、薬物療法に手術療法を組み合わせることで身体機能を改善、維持していく、包括的な治療が求められています。

整形外科では、リウマチの早期診断、早期治療を原則に、関節破壊の進んだ患者さんに対しても、個々の患者さんに合わせた治療を行っています。

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