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第79回大阪医科大学整形外科関連病院談話会の中止について

2020 年 2 月 26 日

 

第 79 回大阪医科大学整形外科関連病院談話会の中止について

謹啓
時下、先生におかれましては、ますますご清栄のことと心よりお慶び申し上げます。
また、平素より格別の御高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
3 月 7 日(土)に開催を予定しておりました「第 79 回大阪医科大学整形外科関連病院談話会」ですが、新型コロナウィルス感染拡大の影響を鑑み、ご参加いただく先生方の安全を最優先に考え、誠に勝手ながら開催を中止させていただくことと致しました。
ご参加をご予定頂きました先生におかれましては、多大なご迷惑をおかけいたしますことを心よりお詫び申し上げます。
誠に恐れ入りますが、何卒上記の事情をご賢察いただき、ご理解とご容赦の程宜しくお願い申し上げます。

謹白

名称:第79回大阪医科大学整形外科関連病院談話会

日時:2020 年 3 月 7 日(土)15:00 ~ 18:00

会場:関電会館 関電ビル4階

 

お問い合わせ先
共催:旭化成ファーマ株式会社 大阪支店 大阪第二営業所 羽鳥裕紀
TEL:072-625-3022 FAX:072-625-3039

 

 

●第79回大阪医科大学整形外科関連病院談話会の中止についての詳細は下記からもご覧いただけます。
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第79回大阪医科大学整形外科関連病院談話会の中止について (PDFデータ)

第79回大阪医科大学整形外科関連病院談話会の中止について (WORDデータ)

 

 

 

 

 

 

 

第3回創外固定セミナー&整形外科医局説明会を開催しました

 2月15日(土)に本学第5会議室に於いて、第3回創外固定セミナーを開催しました。例年と同じく日本メディカルネクスト社さんのご協力で、バータイプの創外固定器であるGALAXY®とリング型創外固定器のTL-HEX®の2種類を準備していただきました。参加者は大学院生の若間先生、宮本先生、レジデントの雑賀先生、清水先生、杉島先生、澄川先生、高井先生、研修医2年目の中嶋先生、廣田先生、研修医1年目の垣内先生、田中先生、湘南鎌倉総合病院の岸本先生の12名で、助っ人として市立ひらかた病院の飛田先生、大学院生の辻中先生、東迎先生、中村先生にもお手伝いいただきました。ハンズオンでは模擬骨を使用して実際に2種類の創外固定器の設置手技を各先生に体験していただきました。これから関連病院に出向するレジデントの先生には、特にバータイプの創外固定は良い経験をしてもらえたのではないかと思います。ご参加いただいた先生、ありがとうございました。ご協力いただきました日本メディカルネクスト社にこの場をお借りしてお礼を申し上げます。ありがとうございました。来年もよろしくお願い致します。


 セミナー終了後、整形外科医局説明会を高槻の焼き鳥「八金はなれ」で開催しました。ここからは研修医1年目で藤田医科大学第二病院の永田先生、研修医勧誘委員長の中矢先生、にも参加していただき、楽しいひと時を過ごすことができました。皆さんお疲れ様でした。

文責:嶋 洋明

創外固定器セミナーのお知らせ

詳細は下記からもご覧頂けます
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創外固定器セミナーご案内(PDFデータ)

第10回大阪医科大学整形外科開業医会開催のご案内

詳細は下記よりダウンロードして頂けます
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第10回大阪医科大学整形外科開業医会ご案内(PDFデータ)

2019年度忘年会を振り返って

 今回、大阪医科大学整形外科医局忘年会を2019年12月6日に大阪のホテルマイステイズ堂島で開催させて頂きました。
 今年の忘年会は医局の先生方はもちろんのこと、外来及び病棟・手術室の看護師やコメディカルの方々、今年ローテートしてくれた研修医の先生、来年度入局予定の先生方など100名を超える方に参加して頂き、改めて様々な形で我々整形外科を支えて下さっているのを痛感致しました。
 まずはじめに根尾教授から開式の辞を述べていただき、乾杯の挨拶は安田准教授に行って頂きました。


 忘年会では毎年恒例の先生方に対するイメージアンケートを行い、質問内容は手術に関する真面目なことから私生活に関する少しくだけたものまで様々なものを回答してもらいました。やはり白衣の一番似合う先生は根尾教授が圧倒的1位で、教授の偉大さと普段からのオーラを再認識させて頂きました。
 次に豪華景品をかけたクイズ大会を行いました。2019年を振り返る時事問題と整形外科に関する問題を半々でご用意しました。私的な問題も作らせていただき、我ながら中々に難問揃いとしたつもりでしたが、皆さん流行に敏感で、且つ整形外科のことを愛してくださっているのか高すぎる正答率を叩き出してくれる人が多数いて驚かされると同時に嬉しさも感じることが出来ました。
 このように楽しいイベントもありましたが、中野先生や藤原先生から今年の振り返りとこれからの叱咤激励を頂き、レジデント一同は再度身の引き締まる思いにさせてもらいました。
 締めの挨拶では医局長兼ラガーマンの嶋先生が2019年最も話題となったラグビーの話題を絡めながら今年一年を総括して頂きました。我々全員がまさにワンチームとなり、2020年からも進んでいこうと同じ方向を向くことが出来たと思います。
 このように楽しい時間を過ごしながら、たくさんの有難いお話を頂き、あっという間に一次会は終了しました。


  二次会は、例年とは趣向を変えてマジックバーで行わせて頂きました。一次会から二次会の場所が少し遠かったにも関わらず、60人程の方々が参加してくださいました。
 マジシャンの方々が行うマジックは目の前での出来事であるのに起きた出来事が理解できない程クオリティーの高いものばかりで、皆さん各テーブルで楽しんでいただけたかと思います。


 今年の忘年会も無事に終了することが出来ました。今後の大阪医科大学整形外科教室のますますの発展を祈ってこの報告を締めくくりたいと思います。今回の忘年会を開催するにあたって様々な方々にご協力頂きました。この場を借りて感謝申し上げます。

大阪医科大学整形外科レジデント 一同

第79回大阪医科大学整形外科関連病院談話会ご案内

 

●第79回大阪医科大学整形外科関連病院談話会の詳細は下記からもご覧いただけます。
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【演題募集のご案内】第79回大阪医科大学整形外科関連病院談話会(PDFデータ)

【演題募集のご案内】第79回大阪医科大学整形外科関連病院談話会(WORDデータ)

 

 

 

 

 

 

 

第65回近畿小児整形外科懇話会・第10回近畿小児整形外科研修会開催のご案内

                     平成2年卒  藤原憲太

 大阪医大整形外科同門の先生方におかれましては、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
さて、この度下記の通り第65回近畿小児整形外科懇話会・第10回近畿小児整形外科研修会を大阪梅田にて開催する運びとなりました。私が専門を小児整形外科に変更して右も左もわからなかった頃に、この近畿小児整形外科懇話会から多くのことを学ばせていただきました。
 懇話会のランチョンセミナーは、グラーフ法セミナーでも講師を務める私の盟友、沖縄の金城健先生に小児脳性麻痺に対する痙縮治療の新戦略であるITB療法をご講演いただきます。多職種のチームで行う治療には皆様方の臨床で役に立つヒントがたくさんあると存じます。
 また今回はご参加いただきやすい午後2時から研修会を併催しており、3つの教育研修講演を小児整形外科領域のトップランナーの先生にお願いいたしております。ランチョンからご出席いただければ日整会教育研修講演の[2][3][7][8]を取得可能です。
 皆様のご参加をお待ちしております。

担当世話人:大阪医科大学 藤原憲太

    日   時 :令和2年 1月25日 (土) 10:30~17:30 
    会   場 :リファレンス 大阪駅前第4ビル貸会議室
           〒530-0001 大阪市北区梅田1丁目11-4 大阪駅前第4ビル23F
           電話06-6136-6186

第65回 近畿小児整形外科懇話会

      一般演題      10:30-12:15(予定)
      ランチョンセミナー 12:30-13:30    日整会教育研修会単位[8]
   『 小児脳性麻痺に対する痙縮治療戦略 ー重度心身障害児に対するITB療法の役割ー』
            沖縄県立南部医療センター・こども医療センター  金城 健先生

             共催 近畿小児整形外科懇話会 / 第一三共株式会社

第10回 近畿小児整形外科研修会

教育研修講演1(14:00~15:00)          日整会教育研修会単位[3]
   『小児整形外科を育てた人達のメッセージから近畿kidsのこれからを考える 』
                      旭川荘療育・医療センター 青木 清先生

教育研修講演2 (15:10~16:10)           日整会教育研修会単位[2]
   『小児四肢骨折治療の要点 ~対応を迫られる一般整形外科の先生方へ~ 』
                      大阪市立大学 整形外科 中川 敬介先生
     

教育研修講演3(16:30~17:30)            日整会教育研修会単位[7]
   『早期発症側彎症治療 ー四半世紀における進歩と課題、今後の展望ー 』
                   国立病院機構 神戸医療センター 宇野 耕吉先生

第16回三大学対抗テニス大会で優勝しました

大学院3年 若間 仁司

 2019年11月24日に第16回三大学対抗テニス大会が大阪医科大学整形外科主幹の元、万博テニスガーデンインドアコートで開催されました。滋賀医科大学、三重大学、大阪医科大学の整形外科医局対抗試合となります本大会ですが、今年も5ペア同士の団体戦と医局の垣根を越えた抽選によるペアでの個人戦(ダブルス)が行われました。
 万年準優勝で悔しい思いをしていた我々大阪医大チームですが、今年こそ滋賀医大の15連覇を阻止するためにメンバーを募りました。また、第1回大会から参加されていた阿部宗昭名誉教授が先日逝去され、精神的支柱を失った大阪医大チームでしたが、one teamで試合に挑みました。
 

               全員集合写真


 団体戦結果:優 勝;大阪医科大学(15年ぶり)
       準優勝;滋賀医科大学
        3 位;三重大学

  対戦成績 大阪医科大学 ③-2 滋賀医科大学
       大阪医科大学 ③-2 三重大学
       滋賀医科大学 ③-2 三重大学
 
 個人戦結果:シニアの部 優 勝;井阪(三重大学)・西村(三重大学)
             準優勝;望月(滋賀医科大学)・上中(滋賀医科大学)
       一般の部  優 勝;鈴木(三重大学)・喜多(三重大学)
             準優勝;若間(大阪医科大学)・副島(大阪医科大学)

 上記の通り、連覇が続いていた滋賀医科大学を抑え、15年ぶりの団体戦優勝を阿部先生に捧げることができました。試合後は3大学合同での懇親会と表彰式が行われ、大会は終了しました。

 
 次大会は2020年11月に滋賀医科大学主幹で開催されます。連覇に向け参加メンバーの増員とチーム力の底上げが必要になります。たくさんの先生方の参加をお待ちしております。

 

第26回日本脊椎・脊髄神経手術手技学会学術集会報告

大阪医科大学整形外科学教室 藤原憲太

 令和元年9月6日(金)と7日(土)の2日間にわたり、大阪国際会議場(グランキューブ大阪)にて根尾昌志教授主催の第26回日本脊椎・脊髄神経手術手技学会学術集会が行われました。
以前にも同門会報などで何度かご案内させていただきましたが、一体どんな内容の学術集会であるのかとご疑問を持たれる先生もおられるかと存じます。本学会は名前の通り脊椎・脊髄の手術手技、テクニックに特化した学会です。「整形外科と脳神経外科の情報交換」「世界同時進行」「個人レベルでの学会参加」の3本を学会の柱としております。その中でも整形外科医と脳外科医が一堂に会し、お互いの知識・技術を学び合い、お互いの脊椎脊髄外科治療を高め合う「整形外科と脳神経外科の情報交換」が、この学会の最も大きな特徴であり存在意義です。そのような学会のありようを踏まえて、根尾教授により今回の学会のテーマは、「ひらめき! -技術を進める力-」となりました。
脊椎班スタッフ、大学院生を中心に日常診療の合間を縫って準備を進めてまいりました。演題募集が終了し抄録作成の山場を越えたあたりまで前回の同門会報にご報告いたしましたが、学会直前までJianru Xiao教授のビザがなかなか取れなく来日が危ぶまれたり、胃の痛くなる場面は多々ありましたがなんとか予定通りに学会開催日を迎えることができました。

 さて学会前日9月5日は会長主催の食事会を大阪城近隣のガーデンオリエンタル大阪にて開催いたしました。午前中は天気がぐずっていたのですが、会場に向かう途中に雲間から虹が出ているのを見て、これは吉兆!と教授秘書森岡さんと一緒にニッコリとしました。5時からの学会理事会開始時点ではすっかり晴れて庭の木々の緑が適度な水気を得て清々しい雰囲気となりました。

食事会には当会の理事の皆様、海外からのゲスト、各セミナーの講師の先生方、座長の皆様を御来賓としてお招きし、当方は大阪医大名誉教授である小野村敏信先生、阿部宗昭先生ご夫妻、木下光雄先生ならびに同門会会長の大島正義先生はじめ本学会にご協力いただいた同門の先生方に多数ご臨席賜りました。

 

   
会のはじめに根尾教授より英語のみでのご挨拶をいただきました(日本語挨拶なし!でした)。宴が始まる前に、根尾教授ご夫妻の所属されていた京都大学奇術研究会の後輩で、現在農学部4回生の鈴木駿君によるマジックパフォーマンスが披露されました。会場には特別のステージを設えました。根尾教授夫人である陽子様にはこの準備にご尽力いただきました。このステージのMCもお願いし、こちらも英語のみ!のスマートなご紹介をいただきました。鈴木さんは第10回学生マジック選手権で優勝した実力者です。パフォーマンスはトランプと四つ玉が印象的な、手先の高度な技術が要求されるスライハンドマジックです。笑顔で易々と演じて観衆を魅了していただきました。


引き続いて小野村敏信先生に乾杯のご挨拶をいただき、終始和やかな宴席となりました。

最後に大島正義先生に締めていただき閉会となりました。
 
 9月6日、学会初日は、早朝から当教室から20名のボランティアスタッフにお手伝い頂きました。


朝の受付を8時00分から開始し、朝8時20分からの根尾教授による開会の辞までに相当の人数が来場いただきました。今回の学会の特徴は、ポスター発表を廃し5会場口演のみでの開催です。これは演者と聴衆の活発な意見交換の機会を出来るだけ増やし、かつ若い先生にも口演・ディスカッションのチャンスを得ていただこうとの会長の思いから来ております。スタッフ間の連絡は、昭和生まれの私にはちょっとハードルの高い「ライン」を活用(グループ名はもちろんJPSTSS)して、意思統一を図りました。いよいよ8時30分から各会場でシンポジウム、レクチャー、主題、ハンズオン、一般演題が一斉にスタートしました。


 今回主題として取り上げた「Technical Tips(診断・手術のコツ) 」「脊椎・脊髄外科の新技術」 「成人脊柱変形」「脊椎・脊髄腫瘍」「キアリ奇形と脊髄空洞症」にはそれぞれ会長である根尾教授の思いが詰まっております(同門会会報第49号に収載の根尾教授の開催挨拶をご覧ください)。この主題に92題ものご応募をいただきました。
 海外からも6名の講演者を招聘し、世界の最先端の情報を会員に提供いただきました。また連動するシンポジウムにも出来るだけご参加いただき世界のトレンドと日本の現状について活発な議論を戦わせていただきました。
 この他にもSpine Leader‘s Lectureと称して、脊椎脊髄分野のトップランナーの18名の先生方に、それぞれの得意とする分野のご講演をいただきました。
またランチョンセミナー5講演、Tea Time セミナー2講演、ハンズオンセミナーもこの規模の学会としては異例の6セッション企画いたしました。手術手技はもちろん、超音波での神経根描出という新しい画像診断の技術を参加された先生方に習得していただきました。以上2日間の期間中に学びの機会がぎっしりと詰まった会となりました(同時収載のプログラムをご覧ください)。


 初日は緊張の内に無事終了し、19時15分から会場12階のグラントックにおいて全員懇親会が開催されました。根尾教授の会長挨拶に引き続き、懇親会の目玉としてノーベル賞受賞晩餐会で度々使われたことで有名なシャンパン「テタンジェ 」が供され、次期会長の亀田総合病院久保田先生による乾杯のご発声で会が始まりました。




予想を大幅に超える来場者で立錐の余地もないほどの盛会となりました。参加者の皆様は懇親会後それぞれ大阪の夜を楽しまれたのではないでしょうか。


 2日目も、8時15分から5会場フルに使っての開催となりました。主題4セッション、シンポジウム2セッション、教育研修講演3題、ランチョンセミナー2題、Spine Leader‘s Lecture4題、ハンズオン4セッションと2日目とも思えないほど濃い内容です。
 無事終了後、最後にスタッフ全員第一会場に集合して記念撮影を行いました。
 好天にも恵まれて参加者が非常に多いなとの印象を持っていましたが、最終的には本学会で今までにない480名を超えるご参加をいただき、盛会のうちに無事終了することができました。


 最後になりましたが、本学会を開催するに当たり多大な御支援をしてくださいました大阪医科大学同門会の皆様に心から御礼申し上げます。早くも2年後には、根尾教授主催で、記念すべき第50回脊椎脊髄病学会を京都で開催予定です。引き続いての御支援何卒宜しくお願い申し上げます。

 

 

 

 

 

第26回 JPSTSSにてBest Presentation賞を頂きました。
ご指導ありがとうございました。

 

岐阜大学整形外科  野澤 聡

 2015年4月より1年間、大阪医科大学根尾昌志教授のもとに国内留学させて頂きました岐阜大学整形外科 野澤です。当時、大阪医科大学の肩書きで論文を出したいという私のわがままに対し根尾教授から与えて頂いたのが今回の受賞テーマ‟Interbody bone graft via transdiskal screw holes as treatment for high-grade spondylolisthesis”でした。私が岐阜大学に帰ってから英文化が遅延しご迷惑をおかけしていたのですが、2019年はじめWorld Neurosurgeryにアクセプトされ、今回JPSTSSにおいてBest Presentation賞も頂くことができました。根尾教授・中野敦之先生はじめご指導頂きました脊椎班の先生方には心より感謝申し上げます。

 学会中は脊椎班以外の先生方・関連病院の先生方にもお声がけ頂きました。大変ありがたく、また当時を懐かしく思い出しました。現在大阪医大整形外科は業績でもマンパワーでも益々盛り上がっているとのお話を聞くにつけ、私も岐阜大学も大阪医大の先生方に負けないよう頑張らねばと思った次第です。
 改めてご指導ありがとうございました。切磋琢磨しあえる存在でいられるよう一層精進したいと思います。

 

 

JPSTSSに参加して

大阪医科大学整形外科学教室 藤城高志

 2019年9月6日・7日、当教室 根尾昌志教授が会長を務められた第26回日本脊椎・脊髄神経手術手技学会が行われました。
 私は、“若年成人脊柱変形患者の手術適応サポートツールの開発”という演題の発表を行いました。私がフランスに留学していた頃、在籍していたボルドー大学では“成人脊柱変形の手術適応を作る”という目標の下、その達成のために様々な臨床研究が行われていましたが、これはその仕事の一端を担ったもので、今年European Spine Journalに掲載されました。

 

 この学会には、ボルドー大学から、留学中大変お世話になったDr. Louis BOISSIÈREがGuest Speakerとして初来日しました。彼の公演の中でも、今ボルドー大学では現在私が作ったスコアリングシステムが使われているようで、またそれをさらに今後研究を重ねて改良しようと思っているというLouisの話を聞いて、非常に感激しました。
 また、この発表でBest Presentation賞をいただくことができました。会長の根尾教授や教室の先生方はこの選考に関与していないとのことで、私がフランスで行ってきた仕事が当教室に在籍していない先生方にも認めていただけたことに大変嬉しく思っています。


 今後も教室の発展に貢献できるように精進する所存です。諸先生方には今後ともご指導、 ご鞭撻を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

 

藤原憲太講師が構想コンペにて優秀賞を受賞されました

藤原憲太講師が大阪医科大学のスーパースマートホスピタル構想コンペにて優秀賞を受賞されました。

 

スーパースマートホスピタル構想優秀賞

大阪医科大学整形外科  藤原憲太

 このスーパースマートホスピタル構想という企画は病院正面玄関ホールにどんとパネルを設えて大々的に募集されていました。スーパースマートホスピタル構想というちょっと大阪医大にしては小洒落た文言を見て、いつも感じていたことを応募してみようかと思いました。
実は今回2つの案を応募して、受賞した「one and onlyな小児病棟」は次善の案だったのです。
 ところで患者さんにとって病院で非常にストレスの溜まることはなんでしょうか?長年外来でのトラブルなどを見聞きしていると、その原因、もしくは遠因はやはり受付で長時間待たされることにあると思います。この状況をなんとかできないかなと常々考えていました。
 話は変わりますが、私は梅田に出かける用事があるといつも紀伊国屋をはじめ、ルクア内にあるTSUTAYAなどの書店を必ず覗きます。本屋というスペースは不思議な空間で、整然と並べられた本の背表紙を眺めたり、手に取ったりしているうちにあっという間に時間が過ぎ去ってしまいます。
 ご存知の通り高槻にはJR駅付近には大型書店が3店舗あるのですが、阪急駅には駅内に小さな書店があるのみです。大した距離ではないので歩けばいいと思うのですが、病院近くに大きな本屋が欲しいなあと思っておりました。
 1次審査で落ちてしまった最もアピールしたかった案は、病院受付ロビー全体に本屋とコーヒーショップを展開併設する案だったのです。多分に私的な欲望が詰まった案だけに1次審査で落選したことはとても残念です。
 
 さて今回優秀賞をもらった「one and onlyな小児病棟」も私的な妄想です。現在の小児病棟は、他病棟に比べてちょっとカラフルなのですが、もう少し子供にアピールできる病棟になればいいなと思っていました。
 20年前に留学したフランスの小児病院には思いっきりお金をかけた、子供が行きたくなるような病院がたくさんありました。代表例はパリにあるNecker病院です。ここは欧州でも最大規模の小児病院で、キースへリングのタワーが有名です。現天皇が訪問されたこともあります。ネットでぜひ検索していただきたいのですが、その内装、壁に書かれた絵などはお洒落で子供受けしそうな工夫に満ち溢れています。最近は日本でもこのようなホスピタルアートは浸透してきており、こちらもネットでホスピタルアートのキーワードで検索いただくと色々な試みを見ることができます。
 今回の提案は、今まで通りのホスピタルアートでは凡例に埋もれてしまうので、私学なら可能ではと思われる思いきった提案をしてみました。
 それは一人の絵本作家に全ての小児病棟のデザインを任せてしまうというものです。
日本の絵本作家を鳥瞰した時、現在抜きん出ていると思うのが工藤ノリコさんです。なぜ選んだのかというとその理由は、長女が3歳の頃に購入した「ピヨピヨスーパーマーケット」にあります。こちらも幼稚園ぐらいのお子様がおられる同門の先生には是非ご購入いただきたい1冊ですが、あまり可愛くないけど愛嬌のあるキャラクター、スーパーマーケットで売られている商品の書き込み、ストーリーのほんわかした感じのトータルバランスが非常に良く、長女から次女へ読み継がれ我が家で最も繰り返し読まれた本となりました。
その後この絵本はシリーズ化され、ペンギン兄妹シリーズ、ノラ猫軍団シリーズでブレークして、既刊は再版、再再版され、新刊はいつも本屋で平積みされています。
 版権の関係で、絵を直接お見せできませんが、少なくとも長女次女の心を鷲掴みにして、もう次女は小学4年生ですが、工藤さんの新刊が出るたび今だに購入しています。
 とにかくコンテンツは膨大にありますので、① 小児病棟の壁にカッティングシートを利用してキャラクターを配置。②看護師さんのネームホルダーもキャラ使用。③ 高山ニャ近(ご存知ですか?大阪医大のキャラです)の工藤風リライト を依頼する案をプレゼンしました。単一絵本作家による病棟デザインは、九州大学小児病棟にもあるのですが、ここまでキャラクターが子供に浸透している作家の起用は類を見ないこと、おそらく完成の暁にはマスコミからの取材も見込まれることを強調してみました。
 工藤さん側にも当然メリットがないといけませんので、工藤ノリコ絵本およびグッズが買えるブースを常設すること。今後の絵本の素材として病院、または病気を扱う絵本執筆の際には大阪医大が全面協力することも考えました。
 何が審査員にアピールしたかはわかりませんが、理事長賞は逃しましたが優秀賞をいただき顕彰していただきました。
 他にも魅力的な案件が受賞しましたが、この案が実現するかどうかはわからないそうです。今後5年で大阪医科大学は新病院に変わっていきます。どんな形であれ、この提案が小児病棟に採用されることを期待しております。

 

スーパースマートホスピタル構想コンペ