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第1回新リバーサイドカンファレンスを開催しました

2017-11-13

 昨年まで10年間継続されておりました大阪医科大学・関西医科大学との合同カンファレンスが『新リバーサイドカンファレンス』へと呼び名が改められ、その第1回のカンファレンスが平成29年11月4日(土)大阪医科大学研究棟12階第2会議室で開催されました。

 本会は関西医科大学の前教授である飯田寛和先生の呼びかけで、淀川をはさんだ近隣の大学同士が関節外科医を中心に自由活発な意見交換を行う会として発足した会です。根尾教授が就任されてからは関節外科、脊椎外科中心の症例検討会として年2回開催されていましたが、関西医大の教授が飯田寛和先生から齋藤貴徳先生にバトンタッチされたのを機に新しい形で再スタートすることになりました。齋藤教授からは関西医大は、脊椎と関節に特化しているので、その他の疾患についても相談できる場にしたいとのご意向がありました。そこで当科では各グループのトップを全員世話人とし、全範囲を取り扱うことが出来る体制をとりました。記念すべき第1回は齋藤新教授を歓迎するということで、大阪医大がホストとなり、エーザイ株式会社との共催で開催することになりました。

 集まった症例7題はどれも興味深い症例や研究であり、議論も活発でこれまでにない盛り上がりを見せました。第二部では齋藤新教授がご自身の自己紹介もかねて「梨状筋症候群の診断と治療」のお話をされました。診断が大切なのは言うまでもありませんが、有名なFreiberg test やPace testよりも、腹臥位内旋テストの感度が高いことを紹介され、診察手技と手術術式について動画を交えて解りやすく講演されました。ただ要である電気診断がかなり専門的な技術を必要とするため、疑ったら電気診断をふくめて関西医大に相談するのが良いとの結論に至りました。

 情報交換会は高槻市内のレストランGODAIに移動して行われました。学年や専門領域を超えて酒を飲みかわし、さらなる親睦を深めることが出来ました。安田先生の挨拶では、齋藤教授発案で12月に開催予定の4私大対抗大運動会に話題が広がり、文武両道の連携を約束してお開きとなりました。

 ご参加いただき活発な議論を行っていただいた先生方に感謝いたします。
                                                   中野敦之 

               

演題
1. 「THA術後に症状が増悪し手術を必要とした高度脊柱変形の1例」 
    大阪医科大学整形外科 三宅克広 先生
2. 「捻挫として見逃されていたAITFL単独損傷の一例」
    関西医科大学総合医療センター整形外科 鈴木沙弥 先生
3. 「OWHTOの遷延癒合例について」
    関西医科大学附属病院整形外科 村田 実 先生
4. 「HTOで使用する人工骨の強度について - 浸水が及ぼす影響 -」 
    大阪医科大学整形外科 大槻周平 先生
5. 「上位頚椎に高度変形を伴った関節リウマチの1例」
    関西医科大学総合医療センター整形外科 山下真史 先生
6. 「胸椎転移性骨腫瘍術後硬膜外血腫の一例」
    大阪医科大学整形外科 馬場一郎 先生
7. 「頚椎後方手術後に後弯変形の進行と脊髄症状の悪化を来した1例」
    関西医科大学附属病院整形外科 谷 陽一 先生

                            

 

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