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レジデント生活を振り返って

2017-07-05

平成28年度入局の石谷貴です。

 レジデントの1年間を振り返って、と言うテーマでの投稿の依頼を頂き、少し同門会報のスペースをお借りしたいと思います。

 私は大阪医科大学を卒業後、市立ひらかた病院での研修を経てレジデントとして再び母校に帰ってきました。
 研修2年目の夏まで何科に進むか決められていなかったことや、市中病院でゆったり研修をしていたことが災い、大学に戻ってきた初めのあたりは相当苦労しました。整形外科に関する知識があまりに薄く、鎮痛薬すらよくわからず、パスがどうのこうのとかもサッパリで、何からやっていけばと気が遠くなった4月を覚えています。
 苦い思い出は、鮮明に覚えています。

 Open WedgeのHTOのオペレコを作成しなければいけないのに、Hybrid HTOのオペレコをいじったものを大槻先生に送ってしまってえらい事になりました。新患についての話を馬場先生とPHSでしていたとき(5月くらい)、『C4-6でOPLLあるやろ?』といわれ、OPLLが分からないと答えて心底呆れられました。骨頭壊死のTHAで骨バンクの骨を移植したオペレコで他種骨移植と記し、岡本先生に『豚の骨でも移植したのか。』と言われてめちゃくちゃ焦りました。

 これらは全て7月までくらいの話ですが、本当にその辺りまでは余裕がなくて大変な時期でした。しかし、守倉先生に心の支えになっていただきながら、スタッフをはじめ大学院の先生方にも(異常なほど)優しく指導していただき、なんとかそれに応えることができたらと、夢中で毎日を過ごしました。

 カンファレンスでもできるだけ全ての患者の画像を確認しながら参加し、とても勉強になりました。1週間、1週間が常にあっという間で、このような1年間は今までの人生にはなかったので、本当に充実した時間だったのだな、といま感じます。なにも分かっていないスタートでしたが、年明けに当時研修医だった今年入局の中村先生が集談会でちんぷんかんぷんになっているのを見て、今の俺はここまでじゃないだろう、と少し成長できた可能性を感じることができたのは嬉しかったです。

 今、私はローテートの1年目を高槻赤十字病院で過ごしております。同門会の時にも述べましたが、相変わらず整形外科医としての果てしない道のりに唖然としております。しかしお世話になる医局に少しでも恩返しができるように、今後も多くのことを学び、経験し、立派な整形外科医を目指していきますので、今後ともご指導よろしくお願い申し上げます。

 1年間ありがとうございました。

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