大阪医科大学
整形外科専門医
股関節外科
日本整形外科学会
中部日本整形外科災害外科学会
日本股関節学会
日本人工関節学会
股関節鏡フォーラムなど
中部日本整形外科災害外科学会評議員
日本股関節学会評議員
日本股関節鏡研究会 世話人
股関節唇に関した研究を進めています。
股関節唇損傷に関わる講演は以下の通りです。
パネリスト・シンポジスト・講演
2010年
講演:第221回大阪臨床整形外科医会(OCOA)
股関節唇損傷の診断と治療
シンポジウム
第115回中部日本整形外科災害外科学会学術集会
Femoroacetabular impingement(FAI)に対する鏡視下手術の短期成績
2011年
講演:高知整形外科スポーツ医学研究会
2012年
講演:奈良スキルアップセミナー
股関節唇損傷の診断と治療
パネルディスカッション
第40回日本関節病学会:
股関節鏡視下手術−当科における現状と今後の展望
シンポジウム
第4回日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会(JOSKAS2012)Femoroacetabular impingementに対する鏡視下手術
シンポジウム
第38回日本整形外科スポーツ医学会学術集会
股関節唇損傷の診断と治療
2013年
講演:第2回下鴨病院整形外科疾患フォーラム
股関節唇損傷の診断と治療
第9回Kyoto Orthopaedic Seminar(KOS)
股関節唇損傷の診断と治療
第40回日本股関節学会
ランチョンセミナー股関節外科医が行う鏡視下手術 -BeginnerからExpertまで-Femoroacetabular Impingement(FAI)
第86回 日本整形外科学会学術総会
シンポジウム
テーマ:femoroacetabular impingment
femoroacetabular impingementの画像診断
2014年
第87回 日本整形外科学会学術総会
パネルディスカッション
テーマ:青壮年期の股関節痛への対応
股関節唇損傷の鏡視下手術
第53回 日本小児股関節研究会
パネルディスカッション
テーマ:FAI
femoroacetabular impingementに対する股関節鏡視下手術
岐阜人工関節フォーラム
講演:FAIに対する鏡視下手術:適応と手技
2015年
第42回日本股関節学会
教育研修講演 「失敗しない股関節鏡」
第41回日本整形外科スポーツ医学会シンポ
FAIに対するMRI画像診断
2016年
第89回日本整形外科学会学術総会
パネルディスカッション
「股関節鏡視下手術の適応と限界」座長
第12回日本股関節鏡研究会 ランチョンセミナー
「股関節鏡視下手術における成功のコツと落とし穴」
2017年
第13回日本股関節鏡研究会 主催予定
ダウンタウンの松本人志、MLBでNYヤンキースのA. ロッドことアレックスロドリゲスその他、股関節唇損傷で手術を受けたプロスポーツ選手および著名人はたくさんいます。
実は若者を中心にスポーツなどをきっかけに発症する股関節唇損傷という病気があります。FAI(femoroacetabular impingement)という骨格の特徴があるとそれが起こりやすくなります(一度インターネット検索してみてください)。
私は成人の股関節疾患を担当していますが、もともとは中高年の患者さんの変形性股関節症に人工関節を多くやっていたのですが、変形がないのに股関節をいたがる人が増えていて(これはスポーツ人口の増加に伴っていると言われています)
治療方法に困っていたところ、欧米を中心に股関節鏡下にそのFAIの治療を行っていると聞きつけて、6年前にアメリカに見に行ったのがきっかけで、始めることとなりました。
日本では全国的にまだそれほど普及した手術ではないので少し早く始めたこともあって、たくさんの患者さんがいろいろな施設から紹介されてきます。
細かいことが苦手なわたしですが、わりと慣れるもので今ではいろいろな手技が出来るようになり非常に楽しくやれています。自分がスポーツ好きもあって手術した患者さんがまたスポーツに復帰することは非常にうれしく思いますし、やりがいを感じます。
最初に股関節外科を始めた時は、わりと早く一人前になれるのではないかと考えていましたが、もちろん他の学問も同じだとは思いますが、股関節外科は奥が深くやればやるほど次の疑問がわいてきて、それを考えているうちにあっという間に約10年が経ちました(楽しい時は時間が早く過ぎる?)。
スポーツ好きで技術系思考のあなたには将来性のある非常にエキサイティングな分野だと思います。
是非、一度覗いてみてください。
以下に関節班(特に股関節班)で行っている手術を簡単にご紹介いたします。
股関節の外科
特徴:
1. 変形性股関節症に対する、骨頭温存手術
種々の原因で股関節の構成要素である軟骨や関節唇が傷害され、最終的には軟骨の摩耗だけでなく骨の変形を来たし、日常生活や、社会生活に様々な障害をおよぼすことになる。原因には先天性股関節脱臼、臼蓋形成不全、外傷、ペルテス病、骨頭すべり症、大腿骨変形、代謝性疾患、内分泌疾患、骨系統疾患など様々なのもがあるが、先天性股関節脱臼と臼蓋形成不全が最も多い。これらは、臼蓋形成不全をベースに生体力学的な問題から関節症が進行するので、構築をその観点から作り直すことにより、関節を温存できる。
2. 脱臼の心配が少ない人工股関節置換術
3. 関節鏡による関節内処置
対象疾患:股関節唇損傷/Femoroacetabular impingement (FAI)
特徴:基礎疾患がない患者さんで、日常の診察でレントゲンには何も問題がないと思われるが、股関節の痛みがなかなか取れない。また、しゃがみ込みの際や、長時間の座位にて痛みが生じる様な患者に頻度が高い。
疾患概念:股関節唇は寛骨臼の周囲にあるクッションとパッキンの役目とを兼ね備えた構造物で、膝での半月板に相当するといわれている。生活習慣や、スポーツ傷害、外傷などによって発症する。最近欧米で注目されている、Femoroacetabular impingement(FAI)*にも関節唇損傷を伴う。
保存治療:病態を説明し、症状を増悪させる肢位を回避するように説明します
約6カ月間経過観察しそれでも症状が軽減しない場合は精密検査を行い病変が確認されれば手術治療を行います。
手術治療:主として股関節鏡を用いて股関節唇部分切除/全切除、股関節唇修復術、股関節唇再術などを行います。