近年、患者さんを側面からみたときの円背などの姿勢異常と人工股関節置換術の成績に関する研究が盛んです。しかし、その多くは、術後脱臼に関連した検討に留まり、座った姿勢から立つなどの姿勢を変化させた場合の解析に限られています。姿勢異常が術後評価に及ぼす影響の詳細については未だ不明な点も少なくありません。術前の脊椎の単純X線画像と術後の股関節疾患評価質問票の結果を後方視的に調査し、姿勢異常の程度により複数の群に分類し、この結果を比較し、その影響因子を明らかにすることで人工股関節置換術を予定している患者さんの一層の成績向上が期待できると考えています。
患者さんを横からみたときの姿勢異常が人工股関節置換術後の股関節疾患評価質問票(疼痛や日常生活動作に関する不自由の程度に関して、患者さんにお答えいただいた質問票の結果)に与える影響の有無を明らかにすることです。
当院にて初回人工股関節置換術を受けられた患者さん
該当期間: 2012年1月1日~ 2020年7月31日
人工股関節置換術を受けられ術後5年の経過を追うことができた患者さんに対し術前に撮影させて頂いた単純X線から矢状面アライメントのX線計測値を評価します。また、通常診療において記載をお願いさせて頂いた術前と術後3ヵ月、1年、2年、5年時に股関節疾患評価質問票の回答を研究に利用させていただきます。得られた結果を解析し、矢状面アライメントが人工股関節置換術後の患者満足度に与える影響を検討します。対象患者さんの手術手技、麻酔方法、術後リハビリテーションを含めた術後経過は通常の方法と変わりません。診察およびその頻度は従来と同じです。
研究実施許可日 ~ 2029年3月31日
対象者の個人情報については、匿名化した上で、取り扱います。情報はパスワードを設定した本研究専用ハードディスク内に保存し、当院整形外科医局内の鍵のついた机に保管します。対象者の方(その代理人)より本研究で保有する個人情報の開示を求められた場合には、対象者の方(その代理人)の同意する方法により情報を開示いたします。
個人情報の取り扱いに関する相談窓口:
大阪医科薬科大学 整形外科学教室
担当医師 岡本 純典
住所〒569-8686 高槻市大学町2番7号
電話:072-683-1221(代表) 内線2364
本学は、臨床研究を含む自らの研究成果について積極的に地域社会へ還元することで、社会から求められる研究拠点を目指しております。一方で、研究に関連して研究者が企業から経済的利益を得ている場合には、研究の成果が歪められる、または歪められているとの疑念を抱かれる可能性が出てきます。このような利益相反の状態を適切に管理し、研究の透明性、信頼性および専門性を確保していることを社会に適切に説明するため、本研究は、本学の利益相反マネジメント規程に則して、実施されております。
当該マネジメントの結果、本研究に関して開示する事実がない旨をお伝えします。
所属 | 職名 | 氏名 |
整形外科学 | 講師(准) | 岡本 純典 |
研究機関名 | 所属職名 | 氏名 |
大阪府済生会茨木病院 | 院長補佐兼整形外科部長 | 杉本 裕宣 |
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〒569-8686 大阪府高槻市大学町2番7号
大阪医科薬科大学 整形外科学室
担当者: 岡本 純典
TEL: 072-683-1221(代表)
内線 : 2364