中等度から重度の変形の外反母趾に第2MTP関節脱臼(脱臼)を伴うことがあり、手術療法として当科で考案した側副靭帯再建術などが行われます。しかし脱臼を伴わない外反母趾もあり、その足部形態の違いは明らかではありません。これまでの研究から脱臼を伴った外反母趾の手術成績は脱臼を伴わない外反母趾より劣ることが明らかとなっており、脱臼を生じる前に手術を施行することが重要と思われます。脱臼を生じていない外反母趾における第2MTP関節の不安定性を調査した報告はこれまでになく、健常者との比較を含めこれを明らかにする意義は大きいと考えます。
脱臼を伴わない外反母趾における第2中足趾節間(MTP)関節の不安定性を超音波画像により評価し、第2MTP関節の不安定性の程度と単純X線における足部形態との関連について検討することを目的としています。
患者さん:本院整形外科外来を外反母趾の診断で受診された方。
健常者:20歳以上の歩行可能な方で下肢の変形がなく手術を受けたことのない方。
該当期間: 2018年6月1日~ 2020年9月30日
当科では日常診療において外反母趾に対して画像検査を行い、超音波検査を実施しています。超音波検査から得られた第2MTP関節の不安定性を患者さんと健常者で比較し、さらに、カルテから取得した年齢、性別、疾患、検査値等などの情報との関連についても検討します。これらの情報を、患者さんに情報公開(HP掲載及び院内掲示)または説明文書にて説明、同意を取得のうえ本研究に利用します。健常者の方は、HP掲載及び院内掲示にて公募し、説明文書にて説明、同意を取得のうえ、外反母趾患者さんと同様に超音波検査を実施し、その情報を本研究に利用します。
研究実施許可日 ~ 2025年10月31日
対象者の方を特定できないように対処したうえで、本臨床研究の成果を学会や論文等で公表します。対象者の個人情報については、パスワードを設定したハードディスクに入れ、整形外科医局で施錠できる保管庫内で保管、匿名化した上で取り扱います。対象者の方(その代理人)より、本研究で保有する個人情報の開示を求められた場合には、対象者の方(その代理人)の同意する方法により情報を開示いたします。
個人情報の取り扱いに関する相談窓口:整形外科学 嶋 洋明 内線2364
本学は、臨床研究を含む自らの研究成果について積極的に地域社会へ還元することで、社会から求められる研究拠点を目指しております。一方で、研究に関連して研究者が企業から経済的利益を得ている場合には、研究の成果が歪められる、または歪められているとの疑念を抱かれる可能性が出てきます。このような利益相反の状態を適切に管理し、研究の透明性、信頼性および専門性を確保していることを社会に適切に説明するため、本研究は、本学の利益相反マネジメント規程に則して、実施されております。
当該マネジメントの結果、本研究に関して開示する事実がない旨をお伝えします。
所属 | 職名 | 氏名 | |
研究分担者 | 整形外科学教室 | 講師(准) | 嶋 洋明 |
※ 本研究で利用させていただく研究情報については、将来、別の研究に利用(二次利用)させていただく場合があります。その場合は、改めて研究倫理委員会へ申請の上で、研究を実施いたします。
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(大阪医科大学附属病院 整形外科)
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T E L: 072-683-1221(代表)
内 線: 整形外科医局2364