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整形外科学教室について

ごあいさつ

大阪医科薬科大学 整形外科学教授 大槻周平

大阪医科薬科大学
整形外科学教授 大槻周平

大阪医科薬科大学整形外科学教室は、1952年4月初代横山哲雄教授のもとに開講された70年を超える歴史ある教室です。第2代有原康次教授が20年以上にわたり在任され、教室の礎が築かれました。第3代小野村敏信教授のスマートな出立と魅力的な人柄により教室員が増加し、数多くの優れた整形外科医を輩出しました。私自身は1998年、第4代阿部宗昭教授の整形外科学教室に入局し、整形外科医としての第一歩をスタートしました。第5代木下光雄教授時代には長期海外留学後、大学スタッフとして帰学し、その後、第6代根尾昌志教授のご指導のもと約12年、研鑽を積んで参りました。そしてご縁あって2024年4月、第7代教授を拝命致いたしました。この歴史と伝統ある教室の良いところを継承しながら、今後私が目指す新しい大阪医科薬科大学整形外科学教室を示します。

目指す整形外科教室

  • 教育:学生教育、研究から整形外科への興味を引き出す
  • 研究:国際的視野をもち、世界で活躍できる人材の育成
  • 臨床:実践的診療能力の向上、若手医師への指導体制の充実
  • 生活:ウェルビーイングを常に意識し、教室員の幸福度を向上させる

教育
入学早期から Research mind を持った人材を育成します。また、student doctorとして整形外科の学問に少しでも興味を持ってもらうよう、後期研修医とともに実習、そして国家試験対策のサポートを行います。

研究
私は膝関節の軟骨研究を大学院時代から始め、もっと世界へ飛び出し研究をしてみたいとの思いから、3年半の間アメリカのスクリプス研究所に留学しました。留学中に行った基礎的研究を通じて、客観的思考の大切さ、研究成果を納得してもらうことの難しさなどを体験しました。また予想外の結果の中に大切な真実は潜んでおり、予想外の結果こそ慎重に観察するよう、今でも大学院生を中心に研究指導しています。本学スタッフになってからはAMEDの支援を得て日本初の半月板scaffoldの開発を進め、探索的治験を大きな合併症なく終了することができました。これらの経験を活かして、本学における産学、医工薬看連携によるtranslational researchをサポートし、社会実装を目指し、社会貢献に寄与できる研究成果をより多く生み出したいです。

臨床
整形外科内には6つの専門分野があり、風通しの良い教室が維持できていますのでベテランも若手も分け隔てなく活躍できる環境作りを継続します。スタッフにもそれぞれの専門分野を確立して日本のトップランナーを目指し、将来的には教育研修講演を任されることを目標にします。救急医療については、救急医療部としっかりコミュニケーションを取り三島医療圏の中核病院として、実践的診療能力の向上を図ります。2次救急についても、本学にて多くの併存症を加療されている患者さんについては、特に安全に手術を受けられる環境を整えていきます。また、三島南病院でのサテライト活動は整形外科においてシナジー効果が高いと考えます。人的な連携を強化して、救急や再生医療などを進めるように努めます。

目指す整形外科教室

生活
働き方改革を遵守するため、専門各分野において指導医、大学院生、そして担当医で患者さんをケアするチーム制を充実させます。悩みを一人で抱えることなく共有して安全に治療を進めていきます。忙しさが特定の教室員に偏らないよう常に教室のウェルビーイングを意識します。

目指す整形外科教室

最後に

私の使命は、大阪医科薬科大学整形外科の臨床・研究・教育の環境をさらに充実させ、患者さんに寄り添い、信頼される整形外科医を一人でも多く育成し、高品質な整形外科医療を一人でも多くの患者さんに提供することです。今後もより多くの誠実な心を持つ若手医師の育成を目指し、皆様に信頼される整形外科を目指して参ります。人は力です。カンファレンスを含めた日々の教育から、自分が成長できる教室であると学生に感じてもらい、多くの若い人材に入局してもらえるよう、全力を注ぎます。そして海外留学を推進し、オリジナリティー溢れるAcademic surgeonの育成に努めてまいります。

2024年4月 大槻周平

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