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第5回骨折治療研修セミナーを開催しました

 平成29年10月28日(土)に第5回骨折治療研修セミナーが御堂筋グランタワーの会場で行われました。このセミナーは大阪医科大学整形外科教室とDePuySynthesの共催で、若手医師の技術向上を目的としていますが、整形外科に興味のある研修医や学生も参加することができます。
 今回は講師に北摂総合病院整形外科部長の劉長勱先生をお招きして「骨折治療の基礎」と「足関節果部骨折の診断から治療」についてご講演いただきました。前半は骨折治癒の原理、骨接合術の基本原則について解説していただきました。後半の足関節果部骨折の講演では、足関節の機能解剖から画像診断のポイントを述べられ、重要だが難解な印象のあるLauge-Hansen分類について解りやすく解説していただきました。治療に関して最新のanatomical locking plate(DePuySynthes 社LCP distal fibula plate)を使った外果骨折(SER)に対する後外側プレート(antiglide plate)の実際を紹介していただき、低侵襲手術(MIPO)への応用と治療成績について、有意義な情報を聴かせていただきました。


 その後足関節果部骨折のボーンモデルを使って、LCP plateによる骨接合術の実習を行いました。参加した医学生や研修医は、初めて手にする整形外科器械にはじめは四苦八苦していましたが、無事に整復固定を完遂させ喜んでいました。レジデントやローテーターの先生も、腓骨における解剖学的整復の重要性について理解が得られたと喜んでいました。


 セミナーの後は懇親会が開かれ、骨折治療や整形外科入局勧誘の熱いトークで盛り上がりました。また、二次会は近くのイタリアンレストランに場所を移し、劉先生にも最後まで参加していただきました。


 次回は橈骨遠位端骨折に対するプレート固定のセミナーを企画しています。沢山の先生や学生に参加していただき、若手整形外科医の技術向上だけでなく、研修医や医学生に整形外科の面白さを伝える場になればと思います。

ご多忙の中参加し協力していただいた先生方に厚く御礼申し上げます。
                                                                                                   中野敦之