ホーム > 当科での臨床研究に関する当院患者様へのお知らせ > 肘部管症候群に対するNerve Gliding Exerciseの治療成績
肘部管症候群とは、肘関節部で尺骨神経が絞扼されたり、滑走障害が起こったりすることによって、手のしびれや筋力低下などの症状が起こる病態のことをいいます。その保存的治療として薬物治療やスプリント固定を行われることがありますが、効果が期待できないという報告もあります。我々はNerve Gliding Exerciseという神経の滑走を促す可動域訓練に着目し、肘部管症候群の患者様に行っています。今までにNerve Gliding Exerciseを行った患者様の多くに著明な症状の改善を認めておりますので、今回この治療成績を統計学的に検討し、Nerve Gliding Exerciseの有用性を調査したいと考えています。Nerve Gliding Exerciseの手技は施設によって大きく異なっており、施設ごとに治療成績が異なる原因になっています。そこで今回、我々が行っているNerve Gliding Exerciseの治療成績を調査することにより、どのようなNerve Gliding Exerciseの手技が効果的であるかを検討することが出来るとも考えています。
本研究の目的は、肘部管症候群に対するNerve Gliding Exerciseの治療成績を検討することです。
研究の方法:
治療前後の身体所見(知覚検査、握力、ピンチ力、疼痛誘発テスト)と神経伝導速度検査を調査し、肘部管症候群に対するNerve Gliding Exerciseの治療成績を検討します。
研究の対象:
肘部管症候群に対してNerve Gliding Exerciseを受けた患者と、これから受ける患者の全症例を対象とする。
研究期間:
平成28年1月5日~平成31年1月4日
既存試料・情報の利用目的等:
すでにNerve Gliding Exerciseを受けられた患者様においても調査対象とさせていただきますので、既存の情報を利用させていただきます。
※ご自身の既存試料や情報を研究に使用させて頂くことに対して同意頂けない場合は、下記の申し出先までご連絡ください(代諾者からの申し出も受付いたします)。なお、研究結果が出た後の参加拒否の申し出については、データを研究結果から削除することができかねますので、予めご了承ください。
個人情報の内容およびその利用目的、開示等の求めに応じる手続き:
患者様の身体所見および画像所見を利用します。修復困難な腱板断裂に対する上方関節包再建術の治療成績を検討するために、得られたすべてのデータを統計分析します。これらの個人情報については、連結可能な状態に匿名化した上で、取り扱います。特定の研究者しかログインできないようにパスワードを付けた電子ファイルを医局のパソコンに保管します。患者様の希望により、他の患者様の個人情報保護や当該臨床研究の独創性の確保に支障がない範囲内で、当該臨床研究計画及び当該臨床研究の方法に関する資料を入手又は閲覧していただきます。
個人情報の取り扱いに関する相談窓口:
大阪医科大学 整形外科学教室
担当者 三幡 輝久
住所:〒569-8686 高槻市大学町2番7号
電話:072-683-1221(代表) 内線6257
利益相反について:
本学は、臨床研究を含む自らの研究成果について積極的に地域社会へ還元することで、社会から求められる研究拠点を目指しております。一方で、研究に関連して研究者が企業から経済的利益を得ている場合には、研究の成果が歪められる、または歪められているとの疑念を抱かれる可能性が出てきます。このような利益相反の状態を適切に管理し、研究の透明性、信頼性および専門性を確保、または確保していることを社会に適切に説明するため、本学では、利益相反に対する基本的な考え方を「大阪医科大学の研究に関する利益相反ポリシー」として定め、研究の実施やその情報の普及・提供が適正になされているかどうかを客観的に判断し評価する仕組みとして研究に係る利益相反マネジメントを導入しております。
本研究にかかる費用は、整形外科学教室の講座研究費から支出します。
当該マネジメントの結果、本研究に関して開示する事実がない旨をお伝えします。
研究者名:
所属 | 職名 | 氏名 | |
研究責任者 | 整形外科 | 教授 | 根尾 昌志 |
主任研究者 | 整形外科 | 講師(准) | 三幡 輝久 |
問い合わせ、参加拒否の申し出先:
〒569-8686 大阪府高槻市大学町2番7号
大阪医科大学
整形外科学教室
担当者 三幡 輝久
TEL 072-683-1221(代表) 内線 6257